就職カルチャーショック?!日本とオーストラリアで異なる「仕事」「就職」の考え方

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就職カルチャーショック?!日本とオーストラリアで異なる「仕事」「就職」の考え方

こんにちは、グリンプス•リクルートメント代表の岡です。
当ウェブサイトをご覧いただき、ありがとうございます。

悩む人

今オーストラリアで仕事を探しています。 オーストラリアと日本で仕事に対する姿勢などに違いはありますか?

今日はこんな疑問にお答えします。

本記事の内容

  • オーストラリアと日本を徹底比較!「仕事」「就職」に対する考え方の違い8つ
  • 今からできる、オーストラリア就職実現へ向けた準備

本記事の信頼性

お仕事の紹介のみならず、オーストラリアでワーキングホリデー、留学、就職を経験し、自力で永住権を取得した現役リクルーターによる「なりたい自分」になるためのキャリアカウンセリングにご好評いただいています。

グリンプス代表 岡

「カルチャーショック」という言葉がありますが、国が違えば文化が違うように、「就職カルチャーショック」も存在する、と実感しています。

今回は日本とオーストラリアで就職経験があり、ここオーストラリアで現役リクルーターとして日々活動する私の視点で、日本とオーストラリアで「仕事」や「就職」に対しての考え方がどのように違うのか、詳しく解説していきます。

事前に知っておくだけで「知らなくてびっくり!」という事態を避けられたり、違いを受け入れる準備ができるようになりますよ。

日本とオーストラリアを徹底比較!「仕事」「就職」に対する考え方の違い8つ

早速ですが、オーストラリアで特にここが日本と違う!と実感している「仕事」「就職」に対する考え方を8つに分けて解説していきます。

①実力主義で新卒への門戸が狭い

「欧米諸国は実力主義」という言葉をよく耳にすると思いますが、オーストラリアもまさに実力主義で、就職の際にも目指す職業での経験がどのくらいあるのか、というのが問われます。
「未経験OK!」と書いてある求人情報の割合は全体の1割程度、というのが日々リクルーターとして活動しながら肌で実感するところです。

これだけ経験が問われるということは、未経験からスタートするのは至難の業、と思われる方も多いと思います。

実際に、いわゆる「新卒枠」での採用は、オーストラリアでは非常に厳しいです。

この点は、新卒が重宝される日本とは真逆と言えるでしょう。

しかし、オーストラリアの特徴として、アルバイトなどの正社員以外の仕事も経験としてカウントしてくれる、ということが挙げられます。

そのため、専門学校や大学に通われている方は、学生中に自分が就きたい仕事と関連性のあるアルバイトやインターンシップを見つけて、そこで経験を積むようにしています。

オーストラリアでは、そのアルバイト先やインターンシップ先の企業からそのまま就職のオファーをもらう、ということも多いです。

②学位と職種が深く関係している

日本では、文学部卒業でシステムエンジニアとして就職する、なんていうこともよくある話で、学校で学んだことが直接就職に結びつかない、という人が多いと思います。

しかしオーストラリアでは学位と職種が深く関係していて、求人情報の中にも「○○コース卒業者」という条件が書いてあることは多いです。

ただ、これは日本の大学名が重視される、いわゆる「学歴社会」の考え方とは異なり、「それぞれの仕事や役割に必要な学位を持っているか」が問われます

③転職するのが当たり前

オーストラリアでは日本のような終身雇用の考え方がほぼないので、転職をするのが当たり前であり、転職=キャリアアップの方法の一つ、と考えられています。

例えばあなたがシステムエンジニアだったとして、一つの会社で約2,3年仕事をして、その後転職をするというのはごく一般的な流れです。

もちろん一つの会社で長くお仕事をされる方もいます。

日本で一つの会社で長くお仕事された場合「責任感がある」といったようにプラスに捉えてもらえることが多いと思いますが、オーストラリアで長く一つの会社に勤めて転職をする場合、採用する企業側によっては「柔軟性がないのではないか」「新しいルールや制度を受け入れるのが難しいのではないか」と思われることがあります。

同じ「一つの企業に長く勤める」という行為であっても、捉われ方が真逆になるのは驚きですよね。

ここで伝えたいのは、「オーストラリアで一つの企業に長く勤めたら転職にマイナスになる」ということではなく、いかにオーストラリアと日本では考え方が違うのか、ということであり、それを知っておくことでご自身のオーストラリアでのお仕事の仕方、キャリアアップの道を今一度考えていただく機会に役立ててもらえればと思っています。

④給与水準が市場の変化に応じて圧倒的に早いスピードで変化する

オーストラリアは特に西オーストラリア州が中心となっている天然ガスや石油といった豊富な資源がオーストラリアの経済を大きく左右しています。

大規模な新規資源プロジェクトが次々と着手された2007〜2012年前後は超高景気時代で、給与水準もうなぎ登りにアップしていきました。

しかし現在のように新規プロジェクトの動きが鈍い不景気になると、好景気時代と比べてかなり給与も下がった印象になりますし、給与見直しのタイミングで上がる、ということも少なくなります。

また景気が回復してきたタイミングで給与水準にも変化があることが予想されますが、これだけ速いスピードで変化があるのは、日本と異なる特徴の一つと言えるでしょう。

⑤その道のプロ=スペシャリストであることが求められる

日本では終身雇用の考え方が残る企業では特に、営業→経理→人事といったように別なジャンルの仕事を経験し、ジェネラリストを育てる傾向がありますが、オーストラリアでは真逆。

ご自身が全く違うキャリアを目指す、ということでない限り、経理であれば経理、人事であれば人事の道のスペシャリスト(プロ)を目指していきます。

実際に、オーストラリアで就職をする場合には職種(ポジション)での採用となるため、例えばあなたが事務(Administrative Officer)として採用された後に、マネージャーになる、という場合には、契約書もマネージャーとして新たなものを作り、契約し直す、ということが行われます。

⑥2,3年の経験でその道の「プロ」になれる

⑤の関連する内容になりますが、「プロ」と聞くと、かなり長い時間をかけないと「プロ」として認めてもらえない、というイメージがありますよね。

日本は職人気質の文化が根強いですし、そのおかげでクオリティや安全性といった面で世界から評価される商品、サービスが数多くあると思います。

寿司職人を例に挙げると、10年以上の経験があってようやくその道のプロとして認識してもらえる、というくらい時間がかかるものだと思います。

一方オーストラリアでは、2,3年の経験があればその道の「プロ」になれます。

経験数の長さがクオリティを証明したり、安心材料になることはオーストラリアでも変わりませんが、2,3年でプロになれるからこそ、何歳になってもこれまでと全く違うキャリアを目指したり、未経験の道でチャレンジする人が多いと実感しています。

⑦何事にも積極性が求められる

例えば仕事探し一つとってもオーストラリアでは積極性が強く求められます。

日本では少しおとなしく見えるくらいがちょうど良い、という採用基準を多く目にしますが、こちらでは逆。積極性がない、イコールやる気がない、責任感がない、と思われがちです。

いざ仕事に就いてからも、先に触れた通り、その道のプロであることが求められ、自ら学び、自ら提案し、自ら会社や社会に貢献する姿勢が評価されます。

これは終身雇用の文化が根底にある日本と、人の入れ替わりは当たり前と捉えている欧米社会の違いから来ている点が大いにありますが、会社がいつでも自分を守ってくれる、という文化ではない、会社はあくまでもプラットフォームに過ぎず、頼りすぎは禁物という考え方が浸透しているのも日本との大きな違いとして挙げられるでしょう。

⑧英語はできて当たり前

英語が第一言語であるオーストラリアでは、英語は出来て当たり前。

日本のように高い英語力があることが就職の際に武器になる、ということはありません。

注意したいポイントは「英語ができる」=テストで点が取れる、発音がきれい、ではない、ということ。

もちろん相手とのコミュニケーションがより円滑になるよう、文法がきちんとしていること、聞き取りやすい発音であることは大切ですが、そこだけに意識が行き過ぎて、実際プロとして結果を出すべきポイントを履き違えると生き残れません。

この点に関しては、オーストラリア就職で求められる英語力を解説した下記の記事で詳しく解説していますので、良ければ合わせて読んでみてくださいね。

関連記事
オーストラリアで就職するために必要な英語力はどのくらい?職種別に徹底解説!

日本では、高い英語力があることが就職•転職の武器になると思いますが、英語が第一言語のオーストラリアでは英語はできて当たり前。では実際にはどのくらいの英語力があれば、オーストラリア就職を実現しやすくなるのか。具体的な英語レベルと共に、仕事で使える英語力を身につけるために注意したいポイントも解説。

今からできる、オーストラリア就職実現へ向けた準備3つ

悩む人

オーストラリアは日本とこんなに違うんですね…これを踏まえて、今からどんな準備をすればいいですか?

これを読んでくださっている皆さんの中には、今日本にいる方、すでにオーストラリアにいる方、様々かと思いますが、どこにいても今すぐにでも始められる、オーストラリア就職実現へ向けた準備を3つご紹介しますね。

①まずはオーストラリアでどんなプロとして活躍したいか、具体的にイメージしよう

最初に大切なことは、オーストラリアでどんなプロとして活躍したいか、ご自身でしっかりとイメージすることです。

日本とオーストラリアの違い⑤で触れましたが、オーストラリアはその道のプロであることが求められます。

これは何も今まで日本で経験した職種でなければいけない、ということはありませんし、新しい道に進むチャンスともなり得ます。

それこそ2,3年の経験でプロとして見なしてもらえるので、未経験の分野でもしっかり学び経験を積んでいけば、可能性は無限大です。

ぜひご自身の「好きなこと」や「こんなことをしてみたい!」という気持ちを大切に、真っ新な状態から考えてみてください。

②必要な英語力を身につけよう

英語の勉強は、今すぐにでも始められる重要な準備の一つ。

オーストラリア就職を目指すのであれば、「英語はできて当たり前」の世界になるので、ご自身のなりたい職種に必要な英語力を身につけられるように準備を進めていきましょう。

③必要な資格を取り、経験を積もう

①でイメージした、ご自身の目指すプロの領域で、特別なスキルや資格が求められる場合には、そこへ向けた準備を始めましょう。

日本とオーストラリアの違い①で触れた通り、オーストラリアではアルバイトなどの勤務形態を問わず経験として見なしてもらえるので、学びながら経験を積んでいくことも大切です。

違いを受け入れるところからオーストラリア就職の準備はスタートします

今回は日本とオーストラリアで「仕事」や「就職」に対しての考え方がどのように違うのか、詳しく解説しました。

驚くような違いもあったと思いますが、まずはこの違いを知り、受け入れることができれば、オーストラリア就職へ向けた一歩が切れた、と言っても過言ではありません。

私自身、オーストラリアに来た当初は何もないゼロからのスタートでした。

それでも一歩一歩進んでいき、オーストラリアでの就職を叶えた後に、今はこうやってオーストラリアで就職されたい方のサポートをさせていただく立場になりました。

一対一のキャリアカウンセリングを通して、あなたにぴったり合う就職実現へ向けてのアドバイスもご提供させていただいているので、お気軽にお問い合わせくださいね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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