こんにちは、グリンプス•リクルートメント代表の岡です。
当ウェブサイトをご覧いただき、ありがとうございます。
オーストラリアのワーキングホリデーは最長で3年間滞在できる、と聞きました。これを有効活用して、できるだけ長くオーストラリアにいたいと思っていますが、正直日本に戻ってからの就職が気になります。ワーホリの経験は日本での就職にどんな影響がありますか?
今日はこんな疑問にお答えします。
本記事の内容
- 「就職」「仕事」に対する考え方の違いを理解する
- オーストラリア就職成功の鍵 − グローバル人材になる
- 本当の意味でグローバル人材になるために必要な3つのポイント
本記事の信頼性
お仕事の紹介のみならず、オーストラリアでワーキングホリデー、留学、就職を経験し、自力で永住権を取得した現役リクルーターによる「なりたい自分」になるためのキャリアカウンセリングにご好評いただいています。
海外での経験を日本で就職•転職する際に活かしたい、と思われる方は多いと思います。
せっかくご自身の貴重な時間とお金を使うのですから、何か実りあるものにしたい、と思われるのは当然のこととも言えます。
私自身、初めての渡豪時はワーキングホリデービザでした。
その後、縁あってたくさんの方のオーストラリア就職をサポートさせていただいていますが、オーストラリアでの経験を日本で活かすにはどうすれば良いか、というご相談もよくいただきます。
今回は、ズバリ海外ワーキングホリデーの経験は日本の就職に活かせるのか、私のワーキングホリデーの経験も交えながら、現役採用担当者の視点で解説していきたいと思います。
目次
オーストラリアのワーキングホリデービザについて
まずはオーストラリアのワーキングホリデービザについて、簡単に説明します。
大まかな特徴は下記の4つです。
- ワーキングホリデーはファースト、セカンド、サードがあり、最長3年間オーストラリアに滞在できる
- 2年目(セカンド)、3年目(サード)を申請するためには、前の年に農業など特定の職種に定められた期間従事する必要がある
- 学生ビザのように2週間で40時間以内などの就労制限はないが、同じ雇用主の元で仕事ができるのは最長6ヶ月まで(2年目、3年目など新しい1年になると、6ヶ月のカウントはリセットされる)
- 語学学校などで就学できるのは最長4ヶ月(17週間)まで
一言でいうと、オーストラリアのワーキングホリデービザは「特に厳しい制限等はなく、最低1年はオーストラリアにいられるビザ」(就労や就学には上記のように一定の制限あり)ということになります。
ワーキングホリデービザの詳細を確認したい方は、オーストラリア移民省のウェブサイトをご確認ください。
ワーキングホリデーのメリット•デメリット
上記のような特徴のあるワーキングホリデービザですが、実際にこのビザを取得してオーストラリアに滞在する、となった時にどんなメリット•デメリットが考えられるでしょうか。
ワーキングホリデー経験者として、また採用担当者として、両方の視点からまとめてみました。
ワーキングホリデーのメリット
- 学生ビザのように必ず学校に行かなければならないといったルールが少なく、比較的自由に過ごせる
- オーストラリアで働くことができるので、最低限の費用で渡豪できる可能性がある
- セカンド、サードワーキングホリデービザの取得を目指す場合、オーストラリアの農業など、普段は経験できない職種での仕事ができる
ワーキングホリデーのデメリット
- 良くも悪くも制限が少ないため、惰性で長い時間を過ごしてしまう可能性がある
- オーストラリアでの過ごし方によっては、日本での社会復帰に時間がかかる可能性がある
- 日本での就職活動に悪影響を及ぼす可能性がある
オーストラリアのワーキングホリデーの経験を日本の就職に活かすことはできるのか
結論から申し上げると、ワーキングホリデー自体にキャリアをプラスにする要素はあまりありません。
私がオーストラリアへワーキングホリデービザで渡豪したのは24歳の時でしたが、これからキャリアを築いていく年齢で日本を出ることについて、「遊びに行くのか」「その選択は間違っている」と言われたものです。
多くの日本の企業で同じように考える傾向が強いため、ワーキングホリデーでの滞在が長くなればなるほど、キャリア的には「何もしていない期間が長い人」という見え方をされがちです。
また、ワーキングホリデーの2年目(セカンド)、3年目(サード)を実現するためには、その多くの時間をファームなどでのお仕事に費やすことになります。
実質的にこれを就職で活かすとなると、農業系のお仕事以外はまず難しいです。
さらに、もし日本で大学を卒業後就職せずにワーキングホリデーで最長3年過ごす、となると、ワーキングホリデー後日本に帰ってもすでに学校卒業から3年以上が経過し、新卒枠での採用が難しくなってくる可能性が高いです。
ワーキングホリデーの活かし方
ワーキングホリデーの経験を就職に活かすのは実質難しいんですね…
否定的な表現ばかりになってしまいましたが、ワーキングホリデーは自分の人生のリセット、リフレッシュなどにはもってこいです。
私のワーキングホリデーもまさにそんな時間でした!
例えば、
- 日本で仕事に追われる毎日に疲れてしまった
- 大学卒業後みんなと同じように就職したが、やりがいを感じられず、新しいことにチャレンジしたい
- 就職する前に世界を見てみたい
といった方には、ワーキングホリデーの何をしても良い、何もしなくても良い1年間は一度自分の考えや価値観をフラットな状態に戻して、体や心を元気にして、もう一度自分と向き合うことができるようになるでしょう。
私は、ワーキングホリデーで渡豪したからこそ、オーストラリアのフラットな人生観、生き方に触れ、自分の人生を肯定することができ、改めて生きる意思が芽生えました。
今後どんな人生を送りたいか、どんな仕事をしたいか、といったことも良い意味で俯瞰で考えることができました。
今や働き方も人それぞれの時代。
企業に就職することはもちろん選択肢の一つですが、若くして起業する人も増えてきました。
私がサポートさせていただいた方の中にも、ワーキングホリデーの経験を活かして、日本でゲストハウスをご自身で経営している方もいらっしゃいます。
もちろん、ワーキングホリデーの1年間でご自身で努力されて、高い英語力を身につけ、それをTOEICなど日本でわかりやすい指標で示すことができれば、それは日本帰国後の就職に有利に働く可能性があります。
しかし、無理にワーキングホリデーをその後のキャリアアップと直接的に繋げようとせず、その後のきっかけを掴む1年間にする、というのは、ワーキングホリデーをご自身の人生にプラスに活かす方法になるでしょう。
ただし、この時間が2年、3年と長くなってしまうと、日本の就職において良いことはあまりありませんから、半年なら半年、1年なら1年と時間を決めた方が、過ごしている時間もより充実してくると思いますよ。
まとめ:ワーキングホリデーは、今後のご自身の人生•キャリアと向き合う1年間に活用してみよう!
上記でも触れた通り、私自身ワーキングホリデーで自分の人生が救われましたので、ワーキングホリデーは皆さんにオススメしたい制度です。
大事なことは、
- 期間を決める
- ワーキングホリデーの経験を直接的にキャリアに結びつけるのではなく、その後のきっかけ作り、ご自身と向き合う時間として活用する
ということです。
長い人生でずっと走りっぱなし、というのも難しいですから、こういったワーキングホリデーなどの自由が許される制度を有効活用することで、よりご自身が求めるライフスタイルを叶えていけることになるかもしれません。
グリンプス•リクルートメントでは、一対一のキャリアカウンセリングを通して、今後のキャリア相談•アドバイスもご提供させていただいているので、お気軽にお問い合わせくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!