現役リクルーターが考察:オーストラリア就職で有利に働く資格はあるのか?

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現役リクルーターが考察:オーストラリア就職で有利に働く資格はあるのか?

こんにちは、グリンプス•リクルートメント代表の岡です。
当ウェブサイトをご覧いただき、ありがとうございます。

悩む人

オーストラリア就職に興味があるのですが、就職を叶えるために有利になる資格、取った方が良い資格はありますか?

今日はこんな疑問にお答えします。

  • オーストラリア就職実現のために全員に共通する役立つ資格
  • オーストラリア就職と資格、学位の関係性
  • オーストラリア就職で有利になる資格の取り方

本記事の信頼性

お仕事の紹介のみならず、オーストラリアでワーキングホリデー、留学、就職を経験し、自力で永住権を取得した現役リクルーターによる「なりたい自分」になるためのキャリアカウンセリングにご好評いただいています。

グリンプス代表 岡

オーストラリアも日本同様、資格を身に付けることで就職に役立つことは多々あります。

私自身、オーストラリアで仕事をするに当たって取得した資格もあります。

今回はオーストラリア就職を実現する上で、資格は取った方が良いのか、良いのであればどんな資格が有効なのか、その取得方法など、詳しく解説していきます。

オーストラリア就職実現のために、誰にでも確実に役立つ資格

結論から申し上げると、オーストラリア就職に有利な資格は、就きたい職業によって変わります。

しかし、オーストラリアで就職するのに、誰にでも確実に役立つ資格を挙げるとすれば、それは間違いなく「永住ビザ」です。

悩む人

え、ビザって資格なんですか?

驚かれてしまうかもしれませんが、日本を出て、海外でお仕事をするとなるとビザは最も必要不可欠な要素です。
例えばシンガポールや東南アジア諸国のように、比較的ビジネスビザが容易に取得できる場所もありますが、オーストラリアではなかなかそうは行かず、永住ビザ取得を目指すことが就職実現への近道になることはよくあります。

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オーストラリア就職と資格、学位の関係性

先に触れた通り、オーストラリア就職に有利な資格は、将来どんな道を目指されるかによって異なります。

例えばコーヒーのプロであるバリスタになりたい場合、バリスタの資格に相当するようなものはなく、より経験が大きく重視されます。

巷にたくさんのコーヒースクールやバリスタのショートコースがありますが、コースの受講はバリスタになるための必須項目ではありません。

グリンプス代表 岡

ホスピタリティ系のお仕事でアルバイトをする場合も学位は求められませんが、お酒を扱うレストランやバーで働く場合にはRSA(酒類販売資格)という資格を取得する必要があります。
また、レストランのマネージャーなどになる場合には、ホスピタリティ分野でのDiploma(ディプロマ)と呼ばれる日本で言う専門学校卒以上の学位が求められることがほとんどです。

他にも例を挙げると、オーストラリアで会計士になりたければ会計(Accounting)分野でBachelor(バチェラー=日本で言う大学の学士号)以上の学位が必要です。

シェフとして働きたければ専門学校でまずCertificate III in Commercial Cookeryを修了してオーストラリアの調理師免許を取得し、ホスピタリティ分野のDiplomaを修了する必要があります。

ちなみに私は留学中にオーストラリアの州立専門学校TAFE(テーフ)で調理師免許を取得し、ホスピタリティ分野でDiploma(ディプロマ)を取得しました。

グリンプス代表 岡

このように、ごく一部の職種を除いて、オーストラリアでは就職と学位(資格)が深く関連していて、どんな職業であれそれに関連した学位(資格)を持っていることが求められます。

メインの学位や資格以外に求められるもの

上記で触れたRSA(酒類販売資格)のように、就きたい職業によっては特別な資格を別途求められることがあります。
これらは短期間の講習やオンライン学習で資格できるものが多いです。
下記にて一例をご紹介します。

  • RSA (Responsible Service of Alcohol) :お酒を扱う場所で働く場合に求められる
  • Working with Children Check:チャイルドケアセンターなど、子どもと接する仕事で求められる
  • First Aid:医療関連などの仕事で求められる応急救護講習
  • WHS (Working Health and Safety):職場や従業員の健康、安全についての講習
  • Food Safety Supervisor:食物衛生管理の講習

オーストラリア就職で有利になる資格の取り方

上記で触れた通り、必要な学位や資格は就きたい職業で変わりますので、まずは将来どんなプロとしてオーストラリアで活躍したいかを具体的に考えてみましょう。

その職業によって、例えば専門学校で資格を取得するのか、大学の学位を必要とするのかが変わってきます。

ここで注意したいことは、専門学校卒のDiploma学位は大学卒レベルのBachelorより学位的に弱い、低いという考え方ではない、ということです。

日本はまだまだ学歴社会の名残があって、大卒の方が良いという風潮や、就職に当たって大学名が重視されることがあると思いますが、オーストラリアでは就きたい職業に必要な学位を持っているかどうかが最も重要なポイントになります。

例えばホスピタリティの分野で小〜中規模ホテルのマネージャーや、一流ホテルの料理長を目指すならDiplomaレベルで十分で、その学位を持って経験を積んでいくことの方が大事です。
経験もなく、学位はBachelorレベルとなると、「Overqualified(オーバークオリファイド)」と呼ばれる、学位が行き過ぎているという判断になってしまうこともあります。

大事なことなので何度もお伝えしますが、ポイントは、「それぞれの仕事や役割に必要な学位を持っているか」です。

悩む人

自分がオーストラリアで就きたい仕事でどんな学位や資格が求められているかはどうやって調べられますか?

簡単な確認方法としては、例えばSeekなどのオーストラリアの求人サイトで希望の職種の求人情報を確認して、必要な資格(Qualification)として何が求められているかを見てみましょう。
いくつか見ていると、同じ職種であれば、求められる資格や学位のレベルはほぼ同じであることがわかり、概要を掴むことができます。

より正確な情報を知りたい時には、ANZCO (Australian and New Zealand Standard Classification of Occupations) と呼ばれる、オーストラリアとニュージーランドが共同で定めている職業リストを検索することで、どんな学位が求められているのかを確認することができます。

例えばANZCOリストでシェフ(Chef)について調べてみると、下記のようにDiplomaレベルが求められていることが分かります。

ご自身の就きたい職業に合った資格を取得して、オーストラリア就職に備えよう!

今回は、オーストラリア就職を実現するために有利に働く資格とその取得方法について解説しました。

ご自身の就きたい職業によって、どんな資格が必要か、どのくらいまでの学位が必要か、どれだけ経験が重視されるのかが異なります。

まずはオーストラリアで実現したい将来の自分を具体的に想像するところから始めてみてくださいね。

この記事が皆さんのオーストラリア就職の参考になれば嬉しいです。

グリンプス•リクルートメントでは、一対一のキャリアカウンセリングを通して、今後のキャリア相談•アドバイスもご提供させていただいているので、お気軽にお問い合わせくださいね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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