こんにちは、グリンプス•リクルートメント代表の岡です。
当ウェブサイトをご覧いただき、ありがとうございます。
オーストラリア就職で必要な英語力ってどのくらいですか?
今日はこんなお悩みにお答えします。
本記事の内容
- 職種別に徹底解説!オーストラリア就職に必要な英語力
- 「仕事で使える英語力」とはそもそもどんなもの?
- 英語力を身につける上で気にすべきこと、逆に気にしなくても良いこと
本記事の信頼性
お仕事の紹介のみならず、オーストラリアでワーキングホリデー、留学、就職を経験し、自力で永住権を取得した現役リクルーターによる「なりたい自分」になるためのキャリアカウンセリングにご好評いただいています。
日本では、例えばTOIEC900点以上など、高い英語力があることが就職•転職の武器になることがあると思いますが、英語が第一言語のオーストラリアに来れば、英語はできて当たり前。
就職においても前提条件の一つ、と考えられます。
では実際にはどのくらいの英語力があれば、オーストラリア就職を実現しやすくなるのか。
今回は具体的な英語レベルと共に、仕事で使える英語力を身につけるために注意したいポイントも一緒に解説していきます。
目次
オーストラリア就職に必要な英語力は、職種によって異なる
タイトルの通り、オーストラリア就職に必要な英語力は、どんなお仕事に就きたいかによって変わってきます。
今回は
- 手に職系のお仕事
- 現地の日系企業でのお仕事
- オーストラリアの現地(ローカル)企業でのお仕事
の3つに分けて、下記で解説していきます。
①手に職系ならIELTS6.0が目安
シェフや美容師、自動車整備士など、いわゆる「手に職系」のお仕事ではスポンサー付き永住権の基準にもなるIELTS(アイエルツ)6.0が一つの目安です。
実務レベルではそこまでの英語力を求められないことも多いのですが、オーストラリアは転職社会。
どんな仕事でも英語力は高い方が失業しにくく、今後オーストラリアで長く暮らしていくことを考えても、IELTS 6.0以上の英語力は身につけたいところです。
ポイント
オーストラリアでの英語力基準はIELTS(アイエルツ)
日本では英語力がどれくらいあるか、というのを一般的にはTOEICを基準とすることが多いと思いますが、オーストラリアではIELTS(アイエルツ)が一般的です。IELTS(アイエルツ)のスコアは例えば専門学校や大学への入学基準として、永住権などのビザ申請基準としても採用されています。
また、最近ではテスト対策がしやすい、という理由でPTEの需要も増えてきています。
②現地の日系企業で就職を希望するならTOEIC900点以上
現地日系企業での就職を目指すなら、TOEICで900点以上は目指したいです。
え、日系企業で仕事するのにそんなに必要なの?!
そう思われる方も少なくないと思います。
実はローカルスタッフや他の現地企業とのやり取りも多く、また駐在員の方の英語面でのサポートをすることもあるため、英語力は高いレベルが求められます。
また、日系企業に限って言えば、英語力証明についてはやはり一番TOEICがわかっていただきやすいです。IELTSはあくまでもオーストラリア国内で進学する際や移住する際に必要となる英語力証明ですが、日本国内でそこまで認知度が高くないように、現地の日系企業でもそこまで知られていないこともあります。
③現地企業での就職ならオーストラリアでの2,3年の職歴
オーストラリアの現地(ローカル)企業での就職をお考えの場合は、英語の資格よりも現地での2,3年の職歴が経験と英語力証明の両方を示す指標になります。
え、IELTSじゃないの?
例えば日本で外国の方がお仕事をされる場合を考えてみてください。
日本語能力を示すものとして、日本語能力試験というものがあり一番良いものが1級になります。
あなたがその外国の方を採用するとして、「日本語能力試験1級を持っています!」と言われたら、どう思いますか?
え、それ何?
となりますよね。苦笑
ネイティヴの方こそ、自分の言語の能力検定についてはあまり知らない、ということがほとんどです。
だからこそオーストラリアの現地企業に「私はIELTS7.0を取りました!!」と言ったとしても、「それで??」となりかねません。
それよりかは、現地で就労経験があるということで、その仕事の経験はもちろん社内外の様々なコミュニケーションも英語で問題なく取れると判断してもらいやすくなります。
「仕事で使える英語力」とはそもそもどんなもの?
上記にてオーストラリア就職で必要な英語力を大きく3つに分けて解説しましたが、ここで「仕事で使える英語力」というものを改めて考えてみたいと思います。
まず、あなたが「仕事で使える英語力」と聞いて、どんな状態をイメージしますか?
- 文法がきれいで、詰まることなく流暢に話せる(いわゆる英語が「ペラペラ」の状態)
- 発音がすごくきれい
- 相手の言っていることが100%理解できる
このような感じをイメージされる方が多いのではないでしょうか?
もちろん、正しい文法で聞き取りやすい英語であることは、伝える相手に対しての「配慮」になりますが、結局英語はコミニケーションツールの一つに過ぎません。
だからこそ「きれいに(流暢に)話せているかどうか」ではなく、「相手とのコミュニケーションが取れているか」「英語を使って、必要な結果を出せているか」が仕事で使える英語力を見極める、最も重要なポイントになります。
具体例を挙げると、例えば営業のお仕事をしているAさんとBさんが、契約を取るためにクライアントからプレゼンの機会をもらったとしましょう。
Aさんは英語の発音がとてもきれいで、プレゼン中詰まることなく、流暢に必要な情報を全てクライアントに伝えましたが、契約は取ることができませんでした。
一方Bさんは緊張もあってか、少し詰まったり、英語も日本語なまりのある発音でしたが、相手に「伝えたい」という熱意を持ってプレゼンをし、その熱意が伝わって、契約にこぎ着けました。
この時に営業(プロ)として大事なことは「契約を取る」という結果を出すことであり、「きれいに(流暢に)話す」ことが目的ではありません。
以前「世界の果てまでイッテQ!」という番組で、芸人の出川哲郎さんとバイリンガル•タレントの河北麻友子さんが英語でアメリカの現地の人と会話をして目的地までたどり着く、指定されたものを買うといった企画がありました。ご存知の方も多いと思います。
アメリカ生まれアメリカ育ちの河北さんの方が絶対に優位、と思われた中、実際には河北さんは英語が話せるものの、そもそも話しかけようとしても話を聞いてもらえない、ということが続き、逆にほぼ単語でしか話せない出川さんが積極的に現地の人に話しかけていって、目的を達成していた=結果を出していた、のは番組を見ていてとても印象的でした。
これは少し極端な例かもしれませんが、とにかく英語は「きれいに話せればいい」「発音が良ければいい」ということではなく、「コミュニケーションツールとして仕事で結果を出すために使える」ことが大切になります。
仕事で使える英語力を身につける上で注意したいポイント
上記を踏まえて、仕事で使える英語力を身につける上で注意したいポイントを下記にまとめました。
- 就きたい職種に合わせて、最低限必要な英語力の基準は満たせるように、英語を勉強していく
- 文法や発音も大切、でもそれが最終目的地ではない、ということを常に意識する
- 英語は自分が一方的に話すものでも、相手の話を一方的に聞くものでもなく、双方でコミュニケーションを円滑に図るためのもの
英語力を上げていくためには、実は日本語の語彙力の多さも関係してきます。
というのも、日本語の語彙(ボキャブラリー)が多ければ、「これは英語で何て言うんだろう」という疑問から、調べる→使う→自分の知識になる、というサイクルを作ることができます。
そもそも日本語で知らない言葉であれば、こうはなりません。
語彙が広がれば表現力も広がり、コミュニケーションもより図りやすくなりますよ。
就きたい仕事に合った、必要な英語コミュニケーション能力を身につけましょう!
今回はオーストラリア就職実現のために必要な英語力について詳しく解説しました。
「高い英語力が必要」と言われると、「私には無理かも…」と思われるかもしれませんが、ネイティブのように話せる必要はありませんし、目指す必要もありません。
何度もお伝えしますが、英語はコミュニケーションツールの一つです。
ご自身の就きたいお仕事、どんなプロになりたいかに合わせて、必要な英語力を身につけていくことを目指しましょう。
私もオーストラリアに来た当初は何もないゼロからのスタートでした。
それでも一歩一歩進んでいき、オーストラリアでの就職を叶えた後に、今はこうやってオーストラリアで就職されたい方のサポートをさせていただく立場になりました。
一対一のキャリアカウンセリングを通して、あなたにぴったり合う就職実現へ向けてのアドバイスもご提供させていただいているので、お気軽にお問い合わせくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!