こんにちは、グリンプス•リクルートメント代表の岡です。
当ウェブサイトをご覧いただき、ありがとうございます。
パースで新しいキャリアに挑戦したいと思っています。パースで今、需要の高いお仕事は何ですか?
今日はこんな疑問にお答えします。
本記事の内容
- オーストラリアのパースで需要の高い仕事
- オーストラリアはパースの就職のトレンド、傾向
- オーストラリアのパースで就職を叶える方法
本記事の信頼性
お仕事の紹介のみならず、オーストラリアでワーキングホリデー、留学、就職を経験し、自力で永住権を取得した現役リクルーターによる「なりたい自分」になるためのキャリアカウンセリングにご好評いただいています。
パースで就職したい、とお考えの方は「今どんな仕事がこの土地で求められているのか」気になりますよね。
パースのある西オーストラリア州政府も、現在需要の高い職業に関連したスキルや資格を取ることを積極的に促していて、オーストラリア市民権•永住権保持者に対しては、州立専門学校であり職業訓練校的な役割を担っているTAFE(テーフ)の授業料の大幅割引も行っています。
今回は、西オーストラリア州政府のJobs & Skills WA サイトを参考にしつつ、リクルーター目線でパースの就職トレンドをご紹介します。
目次
2021年パースで需要の高い職業の傾向
オーストラリアは仕事のトレンドの移り変わりが良くも悪くも頻繁にあります。
要因として最も大きいのは、やはり景気の動向(好景気、不景気など)。
昨今この景気の動向を大きく左右しているのは新型コロナウイルスですよね。
パースのある西オーストラリア州もこの影響を受けて、求められている職業の傾向が大きく変わりました。
具体的な職業については下記で詳しく紹介して行きますが、全てに共通して言えることは、手に職系•スキル系の仕事の需要が非常に高い、ということです。
ではなぜこういった職業の需要が高いのか。大きな理由は、
- もともと移民や留学生、ワーキングホリデーの方が多く担っていた仕事で、国境がしまっているから新しい人が入ってこないから
- 「仕事内容がキツい」などの理由で、オーストラリア人があまりやりたがらない仕事だから
- 新型コロナウイルスの影響で、パースの景気が大きく変わったから
といったことが考えられます。
2021年パースで需要の高い職業22選
早速ですが、パースで需要の高い職業を【土木•建築系】【ホスピタリティ系】【医療系】【コミュニティ系】【IT系】【その他技術系】の6つのジャンルに分けて紹介していきます。
土木•建築系で需要の高い職業
- シビルエンジニア(土木技師)Civil Engineer
- CADオペレーター Building Drafter
- 大工 Carpenter
- 左官 Wall and Floor Tiler
まず、今最も求められている業界の一つがこの土木•建築系です。
2020年のことですが、パースでは、新型コロナウイルスの影響で業界が大打撃を受けないように、州政府が家を建てる方へ向けて補助金を出した結果、新築購入ブームが起きました。
また、資源系企業でお仕事をされるFIFOワーカーに向けても、大手資源系企業から補助金が出ました。
ポイント
FIFOワーカーとはFly in Fly Outの略称で、西オーストラリア州の僻地にある資源を採る場所(サイト)で、例えば2週間サイトで仕事(Fly in)→1週間お休み(Fly out)といったスケジュールを繰り返します。スケジュールに違いはあれど、サイトで働く方にとても多い仕事のスタイルです。
FIFOワーカーは西オーストラリア州内在住者だけでなく、他州の方も多くいます。(コロナ禍でなければ国外在住者もいました)
新型コロナウイルス拡散の可能性を最小限に抑え、隔離期間の発生をなるべく避けるために、大手資源系企業が他州から来ていたFIFOワーカーへ向けて、西オーストラリア州に引っ越す意思のある方に補助金を出した結果、さらに家を購入する人が増えました。
さらに、西オーストラリア州のコロナ対策が上手くいっていること、もともと住宅価格が東海岸の大都市と比べてリーズナブルであることが購入ブームをさらに盛り上げました。
その結果、現在パース近郊では新築を建てるための土地が不足していて、また土地があったとしてもこれから新築を建てようとすると3年ほど時間がかかる、とニュースでも発表されました。
これはそもそも資材が届かない、ということと、労働者が不足していてなかなか着工できない、ということが主な理由です。
ホスピタリティ系で需要の高い職業
- 調理師 Chef
- パティシエ Pastry Chef
- ホスピタリティスタッフ Hospitality
ホスピタリティ系の職種は常に需要がありますが、西オーストラリア州ではコロナ対策が上手くいっていて、地元をサポートしようという動きが強いこと、他州や海外旅行が難しいことから州内での旅行や外食の需要が増えているなどの理由で、特に需要が高まっています。
もともとホスピタリティ系のお仕事は移民や留学生、ワーキングホリデーの方が従事することも多かったので、国境を閉じているオーストラリアには新しい人が入ってこないため、より不足している状況です。
ホールスタッフももちろん求められていますが、スキルを必要とする調理師、パティシエは特に求められています。
医療系で需要の高い職業
- 准看護師 Assistant Nurse
- 看護師 Registered Nurse
- 助産師 Midwife
- メンタルヘルス Mental Health Worker
- 歯科助手 Dental Assistant
- リメディアルマッサージ•セラピスト Remedial Massage Therapist
医療系職種もホスピタリティ系同様、常に需要が高いですが、新型コロナウイルスの影響を受けて、深刻な看護師不足が西オーストラリア州でも訴えられています。
他にも長引くコロナ禍によって精神的不調を訴える方も増えていて、メンタルヘルス関連の仕事も今まで以上に求められています。
ポイント
リメディアルマッサージとは、体の不調をマッサージで「治療する」ことを目的とした、医療よりのマッサージで、オーストラリアでとても人気があります。
リメディアルマッサージ•セラピストとして活躍するためには、指定されたコースを修了して資格を取得する必要があり、リラクゼーションを目的としたマッサージとは一線を画します。
コミュニティ系で需要の高い職業
- 保育士(チャイルドケア)Childcare Worker
- 介護福祉士 Aged Care Worker
- 社会福祉士 Social Worker
IT系で需要の高い職業
- サイバーセキュリティ Security Support Officer
- ネットワークエンジニア(テレコミュニケーション)Network Engineer
その他技術系で需要の高い職業
- 自動車整備士 Automotive Engineer
- 配管工 Plumber
- 電気技師 Electrician
- 溶接工 Welder
パースはゼロから新しいキャリアをスタートできる場所
このように、今は特に手に職系•スキル系の職業の需要が高まっています。
これらの職種に必要なスキルや資格、経験を既に持っている方にはもちろん追い風ですが、今は何もなくても、新しいことにチャレンジしやすいのもパースの魅力の一つです。
就職カルチャーショック?!日本とオーストラリアで異なる「仕事」「就職」の考え方でも触れていますが、オーストラリアでは、年齢•性別など関係なく、これまでと全く違うキャリアにゼロから挑戦する人がとても多いです。
もし上記の職種の中に、例えば「やってみたかったけど、日本ではなかなかできなかった」など、ご自身の興味のある分野があれば、需要が高い今はスタート時期としてピッタリ、と言えるかもしれません。
まとめ:2021年パースでは手に職系•スキル系の仕事が特に求められています!
今回は、オーストラリアはパースで現在需要の高い職種の傾向と22職種をご紹介しました。
この記事を読んでくださっている方に、上記の職業が「需要が高いから」という理由だけで当てはまる、ということはないと思います。
最終的にはご自身がどんな仕事をされたいか、それ次第では、これまでの経験は関係なく、新しいことに挑戦できる環境があります。
もしご自身の興味•関心が上記の職業の中にあれば、需要が高いからこそ、未経験からでも業界には入りやすい状況とも言えるでしょう。
この記事が今後オーストラリア、パース就職を目指す方の参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!